ご自宅でのデンタルケアの効果を簡単にチェックしてみませんか?
当院では、皆様の大切なワンちゃん・ネコちゃんが、どれくらいの歯周病発症リスクを抱えているかを簡単に測定できる検査をご用意しております。
-
監修者プロフィール:小原 健吾
日本小動物歯科研究会、比較歯科学研究会
歯周病リスク検査とは?

どの年齢層にもワンちゃん猫ちゃんの歯周病は多く見られます。
最近の研究では、2歳までにワンちゃんの80%、猫ちゃんの70%に歯周病の症状があると報告されています。
小型犬種では特にその兆候が強く、1歳以上の小型犬の90%が発症していると言われています。
歯周病は歯周囲の組織を破壊するだけではなく、ヒトで認知症発症との関連性が指摘されています。
犬・猫でも心臓・腎臓・肝臓に悪影響を及ぼすことが分かってきています。
歯周病リスク検査として、当院では「ADplit」を導入しております。
目に見えない歯周病菌の活性を可視化することで口腔内の環境を簡単にチェックすることが可能です。
● ADplit
口腔内細菌は数百種類あるといわれていますが、その中で人の歯周病の原因菌とされているものが3種類あります。
そのうちの一つ、Porphyromonas gingivalis 菌の近縁種で Porphyromonas gulae 菌が犬猫の歯周病の病変部から高率に存在することがわかっています。
これら2菌種が産生するジンジパインという酵素は、歯周病の発生と進行に大きく関わり、身体の様々な細胞への毒性も強いことがわかっています。
このジンジパインを測定するのが「ADplit」です。
特殊な綿棒で愛犬・愛猫の口腔内を拭い、15分後に結果が判定できます。
結果は写真の様に色が変わることで、視覚的に5段階で評価できます。
きれいそうに見えても実は視えないところで進行している、隠れ歯周病のリスク評価にもつながります。
また、お口の衛生環境を客観的に知りたいとき、ワクチンや健康診断などのタイミングや、歯科処置の後の定期検診などにちょうどよい検査となっております。
歯周病リスク検査は歯周病を診断したり、ご家族の皆様のケア度を評価するものではありません。
これまでの研究結果を踏まえると、現時点での健康診断の一環として、また将来的な健康リスク予想の側面が極めて大きいものです。
ご興味のある方は、いつでもご相談ください。